オートバイと女のひとり旅

投稿日: 作成者: GRour7uK
女性ライダーのイラスト

孤独な感じがバイクの魅力

バイクに乗っている時というのは、基本的には一人です。
タンデムで二人乗りをするのも楽しいのですが、エンジンの音もあるしヘルメットをかぶり合っての間では、体こそ密着をしているものの会話はできるわけではありません。
運転中は基本的に孤独な感じになるという、そこもまたバイクの魅力であると私は思います。
ですが、バイクを下りた後までも孤独であるとそれはそれでちょっと寂しい気分にもなったりします。
結婚前に夫と知り合ったときに、バイクでのひとり旅について話をしたところ「そんな寂しいことオレにはできない!」と一蹴されてしまいました。
一人で全国どころか海外までも回った国井律子さんの爪の垢でも煎じて飲ませたいところです。

広い地域をそんなに回ってはいません

ところで私のツーリング経験についてですが、残念ながら国井さんほど広い地域を回ったことがあるわけではありません。
関東近県を小旅行気分で回ったことこそありまずが、本格的な旅支度をして長く知らない土地を走ったことはないのです。
バイクは孤独な乗り物と言いましたが、それは運転中の操作もそれで、車であればカーナビを便利に使えますがバイクのカーナビはまだそれほど普及しているわけではなく、乗るバイクのタイプによってはつけられないこともあります。
私が結婚前であった数年前では車のカーナビもかなり高価な買い物だったので、ましてや防水や防犯対策など細かい仕様がかかるバイク用カーナビなんてとんでもないという感じでした。
そういう意味を含めて、カーナビなどのない時期に愛車とだけで全国を回った国井律子はすごいなと改めて思ったりします。

船にバイクを積んで旅に出ていたそうです

国井さんの著書の中には、よく船にバイクを積んでたびに出たという描写が出てきます。
バイクを一緒に詰める船は車よりも多く料金も多くはかかりません。
国井さんいわく単調な道を走るよりも出会いを求めて船旅でスキップをした方がよいそうで、バイクの装備を一式詰め込んで船に乗せてからはゆっくりと船での移動を楽しむことにしているといいます。
一人で楽しむことができる時間を持てるというのは本当に素晴らしいことで、特に女性にとってこの「一人」の感覚は独身時代のごく限られた時期に許された特権のようにも思います。
今の私はというと幼い子供二人に仕事の愚痴を毎日のようにこぼす夫との生活でとても一人という言葉からは遠いのですが、その分今は将来に感じることができるかもしれない孤独という時間を楽しみに待っているところです。