街乗りに便利なスクーターも人気
ライトな女性ライダーに人気なのが、街乗りに便利なスクーターです。
バイクにちょっと興味はあるけど、大型二種免許を取得するまでは・・・というライトなバイクユーザーにとって、自動車免許があれば乗れてしまう50ccの原付バイクはとても便利です。
スクーターならギアチェンジなど面倒な操作をマスターしなくても簡単にのれてしまいますし、車体も軽くてたとえ横倒しになったとしても女性の力で十分立て直すことができます。
都内などを中心に、若者の車離れが進んでいるところですが、ふだんの生活で完全に電車と徒歩、自転車だけでことがすむというわけでもありません。
中距離の移動にはやっぱり電動機付きのバイクがあるととても便利です。
そこで今回は大学生など若い世代を中心に静かに増えてきている「スクーター女子」について調べてみます。
火付け役となったVino(ビーノ)
スクーター女子とは文字通りスクーターを街乗りに使う女性のことですが、この火付け役となったのは各バイクメーカーからリリースされているかわいいデザインの原付バイクです。
中でも大人気なのがヤマハ発動機製の「Vino(ビーノ)」で、昔ながらのベスパやカブを思わせるレトロな雰囲気が街乗りファッションとしても最適ということでロングヒットとなっています。
実はこのVinoは16年前から販売されている息の長い製品なのですが、平成25年モデルである2013年からの改良型のモデルはデザインを女性スタッフのみで担当するという、完全女子仕様のものになっています。
これまでのバイクのイメージというのはやっぱりどうしても男性の乗り物という印象が強かったところを、あえて女性中心・専用というふうにターゲット層を思い切り絞り込んだことで、それまで潜在的に存在していた女性ユーザーの心を打つことになりました。
ホンダは人気スクーター「ジョルノ」を復活
一方で、同じく国産大手バイクメーカーであるホンダでは、人気スクーター「ジョルノ」を復活させてヤマハVinoへの対抗策を打ち出しました。
ホンダ・ジョルノも同じくレトロな印象の人気車種でしたが、それまでは女性向けというとどうしてもピンク基調にするなど単調なデザインになりがちでした。
そこでより広く女性ライダーたちのニーズを掴むために市場調査を行い、女性受けするデザインとは何かということでデザインを刷新して再販へと踏み出しました。
おしゃれな原付は軽装の女性にもファッション的にもピッタリということもあり、今後も他のメーカーからかわいい楽しい車種が登場してくれるのではないかと思います。