時間をかけてたっぷりと堪能したいルート
ヨーロッパを旅行したことがある人ならほとんどが通ったことがあるのではないかと思われる有名な観光名所が「ロマンチック街道」ですが、これに似た風景として「日本ロマンチック街道」と呼ばれている道があります。
本家のロマンチック街道はドイツにありますが、「日本ロマンチック街道」は長野県上田町から栃木県日光市までをつないでいて、全長約320kmという非常に長い道路となっています。
そもそもなぜロマンチック街道なのかというと、日本国内において最もドイツに近い景観を持っているとされているところや、日本のロマン詩人として名前を残した文豪たちがこの場所で着想を得たというところが根拠になっているようです。
本家のドイツ・バイエルンにあるロマンチック街道とも姉妹提携をしており、同じようにドイツの近代文学の詩人たちがその風景を見て作品を残したということで共通した街道となっています。
日本ロマンチック街道は長野エリアと群馬エリア、それに栃木エリアの3つの場所があり、それぞれの見どころも少しずつ異なります。
全長320kmというとかなりの距離になりますので、ただまっすぐ走行するのではなくその途中にある観光名所にもこまめに足をとめてみるというのがこのルートの基本的な楽しみ方になります。
ざっくりとそれぞれのエリアの特長を並べてみると、まず長野県上田市からスタートをする長野エリアでは道路の多くが標高3000mを超える高山地域にあることが特長になります。
上田市から群馬県の嬬恋村までを抜けるルートは関東圏でも有数の山越えルートになっているので遠方に浅間山や榛名山などを見ながら山脈の間を駆け抜けていきます。
群馬ルートでは上毛三山をちょうど横切る形で抜けていくことになり、途中にある利根川や草津温泉といった豊富な観光資源も魅力の一つです。
最後の栃木エリアは鬼怒川~那須~塩原といったところを通るルートであることから温泉地が多く見られます。
日光東照宮なども途中のルートに含まれてくるので歴史に興味のある人には見どころの多いルートになることと思います。
行く前には事前に回るスポットを要チェック
非常に範囲の広い日本ロマンチック街道ですのでこれといって一番に有名なところという場所があるわけではありません。
ただそれぞれのエリアに有名な観光地が多くあるので、どこを多く見たいかによりルートを決めていくことができると言えます。
おすすめの場所としては、軽井沢から約20kmくらいの地点にある「鬼押出し園」という場所で浅間山の火口から出た大きな岩が多く点在しているという非常にダイナミックなスポットとなっています。
2018年4月からは日本ロマンチック街道の協会から脱退はしたものの、近くに軽井沢がありますのでアウトレットやペンションなど利用をしてみるのもよいと思います。