フェロモンとは何なのか

投稿日: 作成者: GRour7uK

改めて考えるフェロモンとはなにか

同性の友人の中には特に何をするわけでもないのにやたらと色気のある人が一人二人はいたりします。

そうした人を表現するときには「フェロモン全開~」といったような言い方をすることがありますが、ところでこのフェロモンて何なんでしょうか?

すっかり一般的な言い方として定着してしまっているので、改めて何なのか尋ねられてもどこからきた言葉なのかということをすぐに答えられる人はそんなに多くないのではないかと思います。

そこで豆知識的にフェロモンについてまとめてみようと思います。

動物に備わる臭い物質のこと

科学的な説明をみるとフェロモンとは「汗腺を通して体の外に発せられる情報物質」であると定義されています。

私達はフェロモンというと異性を引きつけるための特殊な媚薬的物質のように思いがちですが、もともとの意味としてはそうした繁殖のための相手を集めるための働きだけでなく、危険を周囲に知らせたり、仲間に自分の存在を知らせるために用いられるものであったようです。

私達人間は情報の伝達手段には言葉という便利な方法がありますが、物言わぬ動物たちはそうした情報を他の仲間に伝えるためにはそれ以外の方法を使わなくてはいけません。

それが臭いによって知らせるフェロモンという方法だったわけです。

言葉を持つ人間はそもそもフェロモンという手段を使う必要がないため、既にフェロモンを察知するための能力や機関は退化してしまっていると考えられてきましたが、近年の研究では人もヒトフェロモンを感知できる能力があることがわかったそうです。

ヒトフェロモンはあるのか?

ただしこの「ヒトフェロモン」についてはまだまだ未知の部分が多く、それだけが人にとっての恋愛要素につながるかというとちょっと疑問な点が多いのだといいます。

というのも人は動物に比べて言語が使用できる他、視覚や聴覚など複数の情報から相手を判断するという高度な能力を持っているからです。

仮にヒトフェロモンが存在しており、かつそれを察知できる能力が私達一人ひとりに備わっていたとしても、そのフェロモンの強さだけで繁殖のための相手を選ぶということは今ではほとんどありえないでしょう。

そうした意味で考えると、私達が普段使用している「フェロモン」という言葉は本来的な臭い物質だけのことではなく、視覚や聴覚、その他の五感に働きかける強烈な異性へのアピールのことを言うのかもしれませんね。