
下ごしらえだけで未来の自分を救う
作り置きと聞くと、休日に気合を入れてキッチンに立ち、タッパーにずらりと並んだ色とりどりのおかずを想像してしまいませんか。
もちろん、それができれば理想的ですが、貴重な休みを半日潰してまで料理をするのは、忙しいママにとって現実的ではありませんし、何より続きません。
頑張らない作り置きの最大のポイントは、すべてを完成させようとしないことです。
例えば「野菜を買ってきたら洗って切っておくだけ」「きのこをほぐして冷凍しておくだけ」といった素材のストックで十分なんです。
これだけでも、平日の夕方に野菜を洗って、皮を剥いて、切るという一番面倒な工程をスキップできるため、料理へのハードルが劇的に下がります。
また、お肉やお魚は、買ってきたトレーのまま冷蔵庫に入れるのではなく、ジッパー付きの保存袋に移して調味料と一緒に揉み込んでおく下味冷凍がおすすめです。
醤油と酒、生姜で揉み込んでおけば唐揚げや生姜焼きになりますし、味噌とヨーグルトに漬けておけば焼くだけで立派なメインディッシュになります。
平日は解凍して焼くだけ、あるいは野菜と一緒に炒めるだけ。
メニューを考えるという名もなき家事からも解放されますし、味が染み込んでお肉も柔らかくなるので、一石二鳥です。
完璧なお惣菜を作ろうとせず、焼くだけ煮るだけの直前セットを作っておくことが、心の余裕を生む秘訣です。
キッチンに立つついでにながら調理で品数を増やす
わざわざ作り置きのために時間を確保するのではなく、毎日の夕食作りのついでに行うのが、頑張らずに続けるコツです。
お湯を沸かすなら、夕食用の野菜を茹でるついでに、ブロッコリーやほうれん草も一緒に茹でてしまいましょう。
コンロが埋まっているなら、電子レンジや炊飯器といった文明の利器をフル活用します。
耐熱ボウルに野菜とツナ、鶏ガラスープの素を入れてレンチンすれば、火を使わずに無限ピーマンやナムルなどの副菜がもう一品完成します。
また、炊飯器でご飯を炊く時に、アルミホイルに包んださつまいもやじゃがいもを一緒に入れておけば、ご飯が炊けると同時にホクホクの蒸し野菜が出来上がります。
これを潰してマヨネーズと和えればポテトサラダになりますし、そのままお弁当の隙間埋めにも使えます。
キッチンのあちこちで同時進行させることで、特別な時間を使わずにストックを増やすことができます。
また、洗い物を減らす工夫も頑張らないためには重要です。
ポリ袋の中で和えるだけのレシピや、クッキングシートを敷いてフライパンを汚さない調理法を積極的に取り入れましょう。
保存容器も、食卓にそのまま出しても違和感のないガラス製やホーロー製のものを選べば、お皿に移し替える手間も省け、洗い物も減らせます。
いかに楽をするかをゲーム感覚で楽しむくらいが、長続きするポイントです。
定番メニューのローテーションで迷いを捨てる
実は、献立を考える時間が一番のストレスになっていることも多いものです。
頑張らない作り置きでは、あえて新しいレシピに挑戦しないという割り切りも大切です。
家族が好きな味、すぐにでも作れる味を3〜4つ持っておき、それをローテーションするだけでもOK。
きんぴらごぼう・味玉・ひじきの煮物・野菜の浅漬けなど、地味でもほっとする味があれば、食卓は豊かになります。
味付けも、めんつゆ・ポン酢・焼肉のタレといった万能調味料に頼ってしまいましょう。
計量スプーンで細かく測らなくても味が決まる調味料は、疲れている時の強い味方です。
もし飽きてしまったら、少しだけアレンジを加えましょう。
ひじきの煮物が余ったら、卵焼きに混ぜ込んだり、炊き込みご飯の具にしたり、マヨネーズと和えてサラダにしたりと、変幻自在にリメイクできます。
また、作ったおかずは必ずしも冷蔵庫で3〜4日持たせる必要はありません。
「明日の朝ごはんとお弁当分があればいいや」くらいの軽い気持ちで多めに作るだけでも、翌朝の自分は確実に助けられます。
「すべて手作りでなければならない」「彩りよく作らなければならない」という呪縛を捨てて、自分と家族が笑顔でいられる範囲の適当さを大切にしてくださいね。
